Kamui / YC2.5

YC2.5のアルバムを体験として以下に残す。聴きながら浮かんだ言葉を書き写した。 この傑作は聴く側との共同幻想となる巨大なフィクションの世界をつくりあげる。そして母体となる幻想に、数々の聴衆者がつながりネットワークとなる。(ジャックインする) その…

https://twitter.com/tsurigane_mushi/status/1511298971234287617?s=21&t=mE3TDg2a_zdrNg4WmSZdjw 記号の消費に無自覚、または消費している自分から目を逸らす、消費することにプライドを持つ消費者(オタク)。「身体の記号化→消費」の流れは、その身体を持…

【映画】サマー・オブ・ソウル

素晴らしい映画を見た。タイトルの通りそれは『サマー・オブ・ソウル』である。 様々な悲劇(マルコムx, キング牧師, ケネディの死など)を黒人たちが経験した1969年、「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」という入場無料の音楽フェスが開催される。参…

【エッセイ】「考える」とは何か? 〜デカルト『方法序説』を読んでの考察〜

タイトルについて述べるにあたって、まずはデカルトの「心身二元論」から考えたい。 デカルトという哲学者は、心身二元論を唱えた。心身二元論とは、ざっくり言うと、人間は心と体(精神と肉体)に分けられるという意味である。 デカルトの心身二元論は、今「…

tofubeatsのアルバム「RUN」と「POSITVE」の比較 〜自らの職業体験を通じて〜

最近、tofubeatsのアルバム「RUN」がとても心地良い。 リリース自体は2018年で去年だが、硬質なサウンドや、感傷的だがどこか落ち着いているようなアルバムの雰囲気が今の自分にとてもマッチしている。 話は変わるが、これまで自分がtofubeatsで一番好きなア…

ゆらゆら帝国/ミーのカー

最初に聴いたときは何じゃこりゃと思った。これを初めて聴いたのは、高校生1年の時で、1人部屋の隅っこでヘッドホンをつけて爆音で聴くには最適な音楽だった。聴けば聴くほどハマってしまった。 ゆらゆら帝国は、ファーストアルバムからセカンド、サードまで…

MUD/Make U Dirty

KANDYTOWNのクルー、MUDのファーストアルバム。 90'sのゴールデンエイジをリスペクトしたようなサウンドとマッチョイズムばりばりのリリックで、聴いた後は自分が強くなった気になる。 このアルバムの素晴らしいところは、シンプルかつ耳に残るトラックの数…

やけのはら/THIS NIGHT IS STILL YOUNG

「サマーネバーエンズ、まだ寝ません」から始まるやけのはらのファーストアルバム。 不思議と聴いてるとなんだか感傷的になってくる。ちっちゃい頃みんなで笑いながら学校でちょっと悪いことしてふざけたり、なんて景色が浮かんでくる。 幼いころは自分が特…

Home comings/SYMPHONY

ホームカミングス3枚目のEPらしい。 一曲目のPLAY YARD SYMPHONYから聞いていくと、綺麗な朝日が昇りはじめ、だんだんと気温も上がって暖かくなっていき、WELCOME TO MY ROOMを聞いた頃には太陽が真上に昇り、時間は昼になったような気がする。 どの曲も爽快…

CAR10/CAR10

大好きなアルバム。 彼らの歌は説教くさくなく、ただ漫然と日々を過ごしている自分たちは何も間違っちゃいない。むしろ輝いているんだとすら思わせてくれる。 ぶっちゃけ、どの曲も似たようなヘナヘナ声に空間系のエフェクターをこれでもかと使ったようなギ…